鍵の出来るまで
家の鍵や車・バイクの鍵、金庫の鍵、ロッカーや机・スーツケースなど私たちの周りには色々なところで鍵が使われています。普段、何気なく使っている鍵ですが、ひとつずつ形が違う鍵…どうやって作っているのでしょうか。
今回、dormakaba(旧 日本カバ社)にご協力いただき鍵の出来るまでをご紹介いたします。
カギの作製
1 鍵の設計
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鍵の編成(鍵のくぼみ)を1本ずつコンピュータで設計
※Kaba star plusの理論鍵違いは約2兆2000億通りになります
2 鍵の切削
ひとつひとつ異なる編成(鍵のくぼみ)データをスイス製高精度キー切削専用マシンが読み込んで削る深さや角度など正確に切削
3 出来上がった鍵の検査
高精度キー切削専用マシンで切削した鍵のくぼみを一つずつ1/100mmの高精度で検査
シリンダー(鍵穴)の作製
1 シリンダーの組み立て
コンピュータで設計されたキー編成(鍵のくぼみ)を元にひとつひとつ手作業で組み立て
小さなバネやピンなどのパーツがたくさんあり、非常に細かい作業になります。
2 シリンダーの検査
キー切削専用マシンで切削した鍵が正常に回転するか、組み立てたシリンダーで一つずつ確認
3 最終組み立て
検査をパスしたシリンダーにパーツを取り付け、最終の組み立て
4 梱包作業
組み立てが終了したシリンダーを綺麗に梱包して完成
非常に精密なシリンダーもひとつひとつ手作業で丁寧に組み立てられています。
快適にご使用いただくために
定期的なメンテナンスをおすすめします。
また、長期間安全に使用していただくため、日本ロック工業会では錠の耐用年数を
一般錠10年/電気錠7年と制定しています。
命や財産を守る大切な鍵…この機会に一度見直されてはいかがでしょうか
今回、製造工程をご紹介したシリンダー
メーカー | dormakaba |
名称 | カバスター プラス |
カギ本数 | 5本 |
カギ違い数 | 2兆2000億通り |
防犯性能 | |
CP認定あり | ○ |
溶解耐久性能 | ○ |
専用解錠工具対策 | ○ |
バンピング対策 | ○ |
耐カギ穴壊し性能 | 10分以上 |
耐ピッキング性能 | 10分以上 |
【特 徴】
- キー番号の鍵登録システムで不正なスペアキーの作製を防止
- 進化する不正開錠に対応、次世代ピンタンブラー方式を採用
- 1/100mmの高精度切削技術(特許)により、dormakaba社以外での不正コピーを防止
- 使いやすいリバーシブルキーと挿入しやすいスリバチ状のカギ穴を採用
- MIWA・GOAL・SHOWA等、主要ロックメーカーの錠前と交換可能
- 合鍵は安心のメーカー発注
ご協力いただいた会社のご案内
dormakaba Japan株式会社(旧 日本カバ株式会社)
〒236-0004 神奈川県横浜市金沢区福浦1-3-11
精密機械工業が盛んな防犯立国スイスに誕生したKabaは、長い歴史と世界からの信頼を誇る世界60カ国以上で活躍するグローバルカンパニーです。
Kaba社の製品はヨーロッパはもちろん、アメリカ、アジアなどグローバルにシェアを広げ、スイスの銀行やルーブル美術館をはじめ、世界の空港、官公庁、オフィスビル、スタジアムなどさまざまな場所で採用されています。
キーシリンダーにおいては70年以上にも及ぶ経験を持ち、高精度切削技術によるディンプルキーと頑強なピンシリンダーを開発。日本でも30年以上に亘りシリンダーの開発と製造を行っています。
1934年に最初のリバーシブルディンプルキーを開発、また国内初の「鍵登録制度」を導入するなど、幅広く多様性に富んだセキュリティ製品とソリューションを取り扱っています。
2015年9月、ドイツのDorma社、スイスのKaba社が合併し、dorumakaba社が誕生しました。