一般社団法人 カギの110番・カギの救急車

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新生活のスタートに!引っ越し・新居の鍵交換は防犯対策の第一歩

 新年度・新学期は、新しい生活を始める方が多い時期ですね。特に一人暮らしを始める方は、期待と不安が入り混じる時期かと思います。

 ただ、引っ越しには何かとお金がかかるため、できるだけ節約したい気持ちも分かります。しかし、新居の「鍵交換」だけは節約すべきではありません

 

①合鍵による不正侵入を防ぐ

 前の住人や清掃・内装業者など、過去に鍵を持っていた人が合鍵を不正に所持している可能性があります。そのままの鍵を使い続けると、万が一の侵入リスクが高まります。

 また、古い鍵は十分な防犯性能を持たない場合があり、特に築年数が経っている物件では、防犯性の低い鍵がそのまま使われている場合があります。ピッキングやサムターン回しに弱い鍵では、簡単に侵入を許してしまう可能性があります。

 空き巣被害のうち、玄関から開錠して侵入されたケースの75%以上が「合鍵を使用」した侵入であると言われています。※鍵交換をしないと、このリスクにさらされることになります。また、ドアチェーンや補助錠を追加することも合鍵の不正侵入対策には有効です。

警察庁「令和5年の刑法犯に関する統計資料」

 

■関連記事:引越をしたら…なぜカギ交換が必要か?

【愛媛朝日テレビ】合鍵で女性の家に無断侵入の罪に問われる 久万高原町職員を懲戒免職処分2024/3/19

 

②防犯対策・安全性の向上

 防犯性を高める鍵として広く普及しているのが、ディンプルキーです。鍵の表面に複数のくぼみがあり、ピッキングされにくい複雑な構造になっています。一般的なギザギザの鍵(ピンシリンダー錠)と比べて、防犯性能が格段に向上します。

 また、補助錠を追加し、1つの扉に2つの鍵を取り付ける方法を「ワンドアツーロック」と言います。これにより、空き巣が不正解錠に時間をかける必要が生じ、侵入を諦める可能性が高まります。防犯対策として非常に有効です。

 防犯性の高い鍵には、「セキュリティカード」と呼ばれるカードが付属している場合があります。このカードを提示しないと合鍵を作製できない仕組みになっており、鍵の所有者以外が勝手にスペアキーを作ることを防ぐ効果があります。

🔹 合鍵作製時には、身分証ではなくセキュリティカードの提示を求められることがありますので、大切に保管しましょう。

※賃貸物件では、鍵の交換をする前に必ず管理会社や大家さんに相談しましょう。無断で交換するとトラブルになる可能性があるため、事前に許可を得ることが大切です。

  

③不正合鍵対策 鍵交換と一緒に合鍵の作製を推奨します

 新しい鍵を交換した際に付属している鍵を「純正キー」といいます。これはメーカーが発行する正式な鍵であり、鍵の刻印には「キーナンバー」が記されています。

 このキーナンバーはクレジットカード番号と同じ重要な個人情報にあたります。もし第三者に盗み見されると、悪意のある人が不正に合鍵を作製するリスクが高まります。

合鍵を作って純正キーを保管しましょう

まず、純正キーを元に合鍵を作る
普段は合鍵を使用し、純正キーは室内で大切に保管する

 こうすることで、純正キーの摩耗を防ぎ、不正な合鍵作製を未然に防ぐことができます。

 

■関連記事:「キーナンバー」は自宅の暗証番号!他人に合鍵を不正に作られないために

 

 新生活を安全にスタートするために、鍵交換は必ず行いましょう。もし鍵の交換を検討されている方は、信頼できる専門業者「カギの救急車グループ」にご相談ください。